女性はライフステージの変化だけでなく思春期から更年期まで、女性ホルモンも日々変化しています。
ホルモン変化による体調不良でやりたいことが思うようにできない、そんなことでお悩みになったことはありませんか。
また将来の妊娠への漠然とした不安をお抱えではありませんか。
産婦人科医ならではの視点で、本当に必要な検査をご提案することで皆様のお力になれればと思い、検診項目を設定いたしました。セットでのご提示はあくまでもご一例で、ご自身の気になっていらっしゃる個々の項目を組み合わせて施行することも可能です。
ご自身をよく知り、現在を楽しみ、未来に備えましょう。

【注意】男性パートナーの診察について

当院では男性の診察につきましては、精液検査のみを実施しています。
それ以外の採血などの検査は行っておりませんのでご了承ください。

精液検査をご希望の方は、女性パートナーの診察時に流れや方法についてご説明させていただき、検査容器をお持ち帰りいただきます。(女性パートナーから容器を受け取り、説明を受けて下さい。)
採取した検体については後日、指示のあった指定時間内に、保険証と併せて当院へお持ちください。
お持ち込みについては、どちらがご来院いただいても問題ございません。

尚、女性パートナー診療時の男性パートナー同席は原則お断りしております。
ご理解・ご協力をお願いいたします。

検診項目一覧

経腟超音波子宮頸がん
検査
HPVクラミジア/
淋菌
腟培養風疹甲状腺ビタミンDAMHHIV梅毒B型
肝炎
C型
肝炎
貧血CA125
各ご料金330033004400440033002200275055007700440033002200220011003300セットご料金
(税込み)+初/再診料
妊活
(感染症あり)
48950
妊活
(感染症なし)
29150
ピル前11000
STDセット
(内診)
7700
STDセット
(採血)
12100
STD
すべて
19800
レディース
プレミアム
53350
レディース
ドック
30250

AMH(抗ミュラー管ホルモン・anti-mullerian hormone)とは

AMHとは、発育過程にある卵胞から分泌され、卵巣内に残っている卵子の目安となり、卵巣予備能検査といわれています。
AMHは妊娠率を示すのではなく、不妊治療ができる期間を表しています。
基準値や正常値を設定するのが難しく、同じ年齢層に比べて卵巣予備能が高いか低いかを判断します。
また測定時期によって±15%程度は誤差があるといわれています。
AMHを知ることは今後のライフプランの大きな指標となります。

ピルを内服すると、卵巣が休眠に近い状態になるため、AMH(抗ミュラー管ホルモン)の値は低く出てしまうようになります。
ピルにより、卵巣機能(卵巣年齢)が悪くなるわけではありません。
ピル内服を始めると、ご自身の真の卵巣機能を知ることが困難となりますので、
当院ではピル内服前に一度AMHを測ることをお勧めします。

年齢にもよりますが、AMH2以上あればあまり問題になることはありません。

AMH6以上で月経不順がある場合は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の可能性があります。
年齢よりも低い方で、挙児希望がある方は、早めの妊活をお勧めします。

VD(ビタミンD)とは

ビタミンDは骨を丈夫にするために必要なホルモンです。
日本人の8割でビタミンDは不足しており、4割で欠乏していると言われています。
また不妊症領域では免疫の異常が着床不全や流産を繰り返す原因となるといわれ、
ビタミンDには着床における免疫を調節する機能があります。
また、呼吸器感染症や呼吸器疾患、自己免疫疾患、各種がん、糖尿病、痴ほう症、うつ病にも関係しているという報告もあります。

ビタミンDを食事からは十分に摂取することは困難で、日光に当たることにより皮膚で合成されますが、現代社会で日光を十分当たることは難しい現状があります。
そのためビタミンD不足もしくは欠乏症の方には、ビタミンDサプリの内服をお勧めします。

ビタミンDの基準値(正常値) 
ビタミンDとして25(OH)Dとして測定。1ng/mL=2.5nmol/L

CA125とは

CA125は腫瘍マーカーといわれ、卵巣がんの腫瘍マーカーとして使用されます。
子宮内膜症(卵巣チョコレート嚢腫、子宮腺筋症)で高率に上昇することから、CA125を子宮内膜症の指標として用います。
月経中はCA125が上昇することが多く、全く異常がないのに高値となる場合もあるため、異常値を示した場合その解釈には注意が必要です。

性感染症(sexually transmitted diseases: STD、性病)

当院ではご希望の方に新しく発売されたクラミジア・淋菌の迅速検査も施行しており、
早めの時間であれば当日結果がわかり、治療することが可能です。(従来の方法であれば1週間かかります)

STDとは性交渉によってうつるもので、クラミジア・淋菌・梅毒・性器ヘルペス・尖圭コンジローマ・腟トリコモナス症・HIV・B型肝炎・C型肝炎などがあります。
STD予防にはコンドームが有効ですが、すべてが予防できるわけではありません。
STDは異常な帯下や腹痛・腰痛・かゆみなどの原因になります。治療が遅れると、日常生活を快適に送れないばかりか、完治まで時間がかかったり、将来不妊の原因にもなります。
肝炎やHIVは慢性疾患として長期のフォローが必要となるため、早めの診断および治療が必要です。
クラミジアの90% が無症状で、10-30%淋菌と合併しています。
また淋菌の50%、梅毒の20%、トリコモナスの40%が無症状です。
診断のため採血による検査や内診および状況で咽頭の検査を行います。(各疾患については、こちらをご覧ください。)
現在の症状によっては、一部保険診療で検査することができます。(ただし、同日に保険診療と自費診療を行うことができません。)