身長・体重

身長と体重から算出されるBMI値は、身長に見合った体重かどうかを判定する数値です。 
体重÷身長÷身長で算出します。

 要注意基準範囲要注意
体格指数(BMI)18.4以下(低体重)18.5~24.925.0以上(肥満)

血圧

血圧値によって心臓のポンプが正常に働いているか、また高血圧かを判断します。

 基準範囲要注意異常
血圧(mmhg)収縮期血圧129以下130~159160以上
拡張期血圧84以下85~99100以上

尿検査

尿検査では、尿中の蛋白・糖・潜血を調べ、様々な病気やその兆候を知ることができる検査です。
尿中の蛋白は腎臓の病気、糖は糖尿病関連、潜血は結石や腎炎等の可能性があります。

 基準範囲要注意異常
尿蛋白陰性(-)(±) or (+)(2+以上)
尿糖陰性(-)(±)(+)
尿潜血陰性(-)(±)(+)

※尿蛋白は、脱水などでも陽性(+)と出る場合あり

血液検査

脂質系検査

中性脂肪(mg/dl)
体内でもっとも多い脂肪で、糖質がエネルギーとして脂肪に変化したものです。
数値が高いと動脈硬化を進行させます。低いと、低βリポたんぱく血症、低栄養などが疑われます。

異常基準範囲要注意異常
29以下30~149150~499500以上

HDLコレステロール(mg/dl)
善玉コレステロールと呼ばれるものです。血液中の悪玉コレステロールを回収します。
数値が低いと、脂質代謝異常、動脈硬化が疑われます。

異常要注意基準範囲
34以下35~3940以上

・LDLコレステロール(mg/dl)
悪玉コレステロールと呼ばれるものです。
LDLコレステロールが多すぎると血管壁に蓄積して動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞を起こす危険性を高めます。

異常基準範囲要注意異常
59以下60~119120~179180以上
肝機能系検査

AST(GOT)とALT(GPT)(U/I)
AST(GOTとも言います)は、心臓、筋肉、肝臓に多く存在する酵素です。
ALT(GPTとも言います)は肝臓に多く存在する酵素です。
数値が高い場合は急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝、肝臓がん、アルコール性肝炎などが疑われます。

 基準範囲要注意異常
AST30以下31~5051以上
ALT30以下31~5051以上

γ-GTP(U/I)
γ-GTPは、肝臓や胆道に異常があると血液中の数値が上昇します。
数値が高い場合は、アルコール性肝障害、慢性肝炎、胆汁うっ滞、薬剤性肝障害が疑われます。

基準範囲要注意異常
50以下51~100101以上
糖代謝系検査

血糖値(グルコース)(mg/dl)
血糖とは血液中のブドウ糖のことで、エネルギー源として全身に利用されます。
測定された数値により、ブドウ糖がエネルギー源として適切に利用されているかがわかります。
数値が高い場合は、糖尿病、すい臓がん、ホルモン異常が疑われます。

基準範囲要注意異常
99以下100~125126以上

ヘモグロビンA1c(%)
ヘモグロビンA1cは、過去1~2か月の血糖の平均的な状態を反映する指標です。

基準範囲要注意異常
5.5以下5.6~6.46.5以上
腎機能系検査

クレアチニン(mg/dl)
アミノ酸の一種であるクレアチンが代謝されたあとの老廃物です。
筋肉量が多いほどその量も多くなるため、基準範囲に男女差があります。ここでは女性の基準範囲のみ記載します。
腎臓でろ過されて尿中に排泄されます。数値が高いと、腎臓の機能が低下していることを意味します。

 基準範囲要注意異常
女性0.79以下0.80~0.99以上1.00以上

eGFR(ml/分/1.73㎡)
クレアチニンより精度の高い腎臓機能の指標です。
クレアチニン値を性別、年齢で補正して算出します。
数値が低いと腎臓の機能が低下していることを意味しています。

基準範囲要注意異常
60.0以上45.0~49.944.9以下

尿酸(mg/dl)
尿酸は、たんぱく質の一種であるプリン体という物質が代謝されたあとの残りかすのようなものです。
この検査では尿酸の産生・排泄のバランスがとれているかどうかを調べます。
高い数値の場合は、高尿酸血症といいます。高い状態が続くと、血症として関節に蓄積していき、突然関節痛を起こします(通風)。
また、尿路結石も作られやすくなります。

要注意基準範囲要注意異常
2.0以下2.1~7.07.1~8.99.0以上
血球系検査

赤血球(万/m㎥)
赤血球は肺で取り入れた酸素を全身に運び、不要となった二酸化炭素を回収し肺へ送る役目を担っています。
赤血球の数が多すぎれば多血症、少なすぎれば貧血が疑われます。

血色素(Hb(ヘモグロビン))(g/dl)
血色素とは赤血球に含まれるヘムたんぱく質で、酸素の運搬役を果たします。
減少している場合、鉄欠乏性貧血などが考えられます。

異常要注意基準範囲要注意異常
11.0以下11.1~12.012.1~14.514.6~16.016.1以上

ヘマトクリット(Ht)(%)
血液全体に占める赤血球の割合をヘマトクリットと言います。
数値が低ければ鉄欠乏性貧血などが疑われ、高ければ多血症、脱水などが考えられます。

血清鉄(μg/dl)
体の中の酸素を組織へ運搬する血色素(Hb(ヘモグロビン))の構成因子の一つです。
鉄の摂取不足が続いたり、出血(生理を含む)などで排泄が増大すると体の鉄分が不足し、血清中の量が減少していきます。
数値が低ければ鉄欠乏性貧血などが疑われ、高ければ鉄が利用されない貧血(再生不良性貧血)などが考えられます。

白血球(/m㎥)
白血球は細菌などから体を守る働きをしています。
数値が高い場合は細菌感染症にかかっているか、炎症、腫瘍の存在が疑われますが、どこの部位で発生しているかは分かりません。
喫煙者は高値となります。
少ない場合は、ウイルス感染症、薬物アレルギー、再生不良性貧血などが疑われます。

異常基準範囲要注意異常
3100未満3100~8400未満8400~10000未満10000以上

血小板(万/m㎥)
血小板は、出血したとき、その部分に粘着して出血を止める役割を果たしています。
数値が高い場合は血小板血症、鉄欠乏性貧血などが疑われ、低い場合は再生不良性貧血などの骨髄での産生の低下、特発性血小板減少性紫斑病などの体の組織での亢進、肝硬変などの脾臓でのプーリングが考えられます。

異常要注意基準範囲要注意異常
9.9以下10.0~14.414.5~32.933.0~39.940.0以上