月経不順

通常月経周期は25~38日ですが、月経の間隔がこれよりも大幅に長くなったり短くなったりするものが月経不順です。
原因はホルモン異常、体重増減、ストレスなど多岐に及びます。ライフスタイルや挙児希望の有無によって適切な治療法を提案いたします。

子宮筋腫

子宮筋腫は女性ホルモンによって発生する良性腫瘍で、30代の女性の約20~30%に子宮筋腫を認めます。子宮筋腫の症状は、過多月経・不正出血・腹満感・頻尿、不妊症など多岐にわたります。また、急速に増大する筋腫の一部は肉腫といった悪性腫瘍の可能性もあるため、注意が必要です。当院では超音波にて診断し、必要があれば外部の画像センターにてMRIを施行し評価した上で、経過観察や薬による治療を行い、手術が必要な際は適切な医療機関をご提案いたします。

卵巣腫瘍(卵巣嚢腫)

卵巣腫瘍には機能性嚢胞といった月経に伴うホルモンに変化により偶発的にでき自然消失するものから、抗がん剤も効きにくい悪性腫瘍まで、その種類は多岐に及びます。当院では超音波や腫瘍マーカーを用いて腫瘍の状況を把握します。必要があれば外部の画像センターにてMRIを施行し評価した上で、経過観察や薬による治療を行い、あるいは手術が必要な際は適切な医療機関をご提案いたします。

おりものの異常

おりものは通常子宮に細菌が入るのを防止したり、また精子が子宮内に到達するのを手助けしたりしています。生理周期でおりものの様子が変化するのが普通ですが、おりものがいつもと違う色や匂いの場合には病気を疑う必要があります。一般的な細菌や真菌(カンジダなど)による炎症や、クラミジア・淋菌・トリコモナスといった性感染症が原因のこともあります。原因に沿った薬による治療を行います。

性感染症性感染症検査(sexually transmitted diseases: STD、性病)

性交渉によってうつるもので、クラミジア・淋菌・梅毒・淋菌・性器ヘルペス・尖圭コンジローマ・腟トリコモナス症などがあります。STD予防にはコンドームが有効です。
STDは異常な帯下や腹痛・腰痛・かゆみなどの原因になります。治療が遅れると、日常生活が快適に送れないばかりか、完治まで時間がかかったり。将来不妊の原因にもなりうるので、早めの治療が必要です。採血による検査と内診および状況で咽頭の検査が必要となります。

下腹部痛

女性の下腹部痛は婦人科の病気によるものと胃腸障害によるものが主です。
婦人科では、子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣腫瘍、膀胱炎、性感染症(STD)などが下腹部痛の原因になります。STDや腟炎の一部は卵管や下腹部全体に炎症を及ぼし(骨盤腹膜炎)、入院での抗生剤治療や、手術が必要となることもあります。超音波とその他必要な検査にて早めに診断し、抗生剤や鎮痛剤、ホルモン剤(ピル等)で治療します。

外陰部の異常

外陰部に異常を認めるものとして、単なる外陰炎以外に性器ヘルペスや尖圭コンジローマ・バルトリン嚢腫などがあります。
性器ヘルペスは異常帯下や潰瘍や水疱を形成し激しい痛みを伴うため、早急に治療が必要となります。尖圭コンジローマは、塗り薬で軽快しない場合は他院でのレーザー治療をご案内いたします。

子宮頸管ポリープ

子宮の頸管にできる腫瘍で、そのほとんどが良性です。ごく小さいものから小指大まであります。不正出血の原因になったり妊娠中の感染の原因になったりするため、症状や大きさによっては切除が必要となります。通常ほぼ痛みを伴わずに外来で容易に切除することが可能です。

一般不妊治療

女性の生活スタイルの変化と社会進出により晩婚化が進み、不妊で悩むカップルが増え、現在14人に1人の新生児が体外受精(IVF)にて出生しています。当院では卵胞チェックによる不妊タイミング指導・ホルモン検査・卵巣年齢検査(AMH)を用いた今後の治療相談を行っています。体外受精(IVF)が必要な方は適切な医療機関をご提案いたします。

卵子凍結相談

女性の社会進出が進み、出産年齢が年々上昇し、歳を重ねても若々しい女性が増えていますが、卵巣機能は年齢とともに低下し、受精卵になる際の染色体異常の確率は年々増加します。若いうちに卵子凍結をしておくことで、将来キャリアを積んでお子さんを希望されたとき、採卵時の年齢の若い卵子で現年齢より高い妊娠率を得られる可能性もあります。当院では女性医師による相談のみで、実際の卵子凍結は適切な医療機関をご提案します。

更年期障害

更年期とは閉経前後の10年をいい、更年期に起きるさまざまな症状が日常生活にも支障をきたすものを更年期障害といいます。原因は女性ホルモンの低下ですが、加齢などの身体的因子のほか、心理的因子・社会的因子が複合的に関与することで発症すると考えられています。
症状には、のぼせ・ホットフラシュ・発汗などといった血管の拡張と放熱に関係する症状、めまい・動悸・頭痛・肩こり・冷え・疲れやすさといったさまざまな身体症状、また気分の落ち込みや意欲の低下などの精神症状も認めます。
治療はまず十分な問診を行い、生活習慣の改善や心理療法を試み、それでも改善しない場合は薬物療法を行います。薬物療法にはホルモン補充療法・漢方療法・向精神薬療法があります。